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【freee5つ星認定アドバイザーがお薦めする!】経営の解像度を上げるfreee「タグ機能」の便利な使い方5選
私たち税理士法人ゼロベースは過去の前提や状況にとらわれない、「ゼロベース思考」でお客様の無駄を削減し、お客様ご自身が本業に集中できる環境の構築を得意とする、伴走型の税理士法人です。
前回のコラムでは、クラウド会計ソフト「freee」のタグ機能における失敗事例をご紹介しました。初期設定や運用ルールをしっかり設定しておかないと、混乱を招くタグ機能ですが、正しく設計し戦略的に使いこなすことができれば、これほど強力な経営ツールはありません。
タグ機能の最大のメリットは、「ひとつの取引データを、様々な角度から分析できる(経営の解像度が上がる)」ことです。
今回は、freeeから「5つ星認定アドバイザー」の認定を受けているゼロベースが、企業の業績アップやコスト削減に直結する「便利なタグの使い方5選」をご紹介していきたいと思います。「今の会計データをもっと経営判断に活かしたい」とお考えの経営者様は、ぜひ最後までご覧ください。
【基礎知識】freeeの「タグ機能」とは?従来の会計ソフトとの決定的な違い
具体的な使い方をご紹介する前に、そもそもfreeeの「タグ」とは何かを簡単に解説します。
従来の会計ソフトで経費や売上の詳細を管理する場合、勘定科目の下に「補助科目」を作るのが一般的でした。しかし、この方法は「外注費」の中に「A社の業務のために支払った経費」、「会議費」の中に「A社と利用したカフェ代」というように、科目の階層(ツリー構造)に縛られてしまい、横断的に「A社のために合計いくら使ったか」を集計するのが非常に困難でした。
一方、freeeの「タグ機能」は、SNSのハッシュタグをイメージすると分かりやすいかもしれません。 一つの取引(例えばカフェでの打ち合わせ代)に対して、科目の階層に縛られることなく、「取引先タグ(A社)」「品目タグ(会議代)」「部門タグ(営業部)」「案件タグ(秋のキャンペーン)」といった複数のラベル(タグ)を自由に貼り付けることができるため、ハッシュタグで検索する様に、特定のタグをつけられた取引を簡単に抽出することができます。
この「複数のタグを組み合わせて横断的に検索・集計できる」という特徴により、勘定科目を細かく分けたり、わざわざエクセルで集計したりしなくとも、経営の多角的な分析が瞬時に行えるようになるのです。
それでは、具体的にこのタグ機能をどのように経営に活かすのか、5つのお薦め活用法を見ていきましょう。
1. 【案件タグ】プロジェクトごとの「本当の利益」を見える化する
WEBデザインやシステム開発、SEOマーケティング、あるいは建設業のような「プロジェクト型」のビジネスにおいて、有効なのが「案件タグ」です。
■ 便利な使い方
「A社コーポレートサイト制作」「秋のSEO対策キャンペーン」といった案件ごとにタグを作成し、そのプロジェクトに関わるすべての売上と経費(外注費、サーバー代、広告費、交通費など)に同じタグを紐づけます。
■ 経営へのメリット
会社全体の利益は出ているのに、実は特定のプロジェクトは毎回赤字だった……というケースは少なくありません。案件タグを使えば、どの案件でどれだけの利益がでているかという案件別の採算をボタン一つで抽出することができます。例えば「この規模の案件は、実は外注費がかさんで利益率が低い」といった事実がデータとして浮き彫りになるため、次回の見積もり価格の見直しや、注力すべき事業の選別といった経営判断が可能になります。
2. 【品目タグ】決算書を汚さずに、経費の「詳細な内訳」を管理する
「毎月の広告宣伝費や会議費の内訳を細かく見たい」という時、従来の会計ソフトでは「勘定科目」や「補助科目」を細分化して増やしていくしかなく、結果として決算書が何ページにも及ぶ見づらいものになっていました。これを解決するのが「品目タグ」です。
■ 便利な使い方
勘定科目は「広告宣伝費」とシンプルに保ったまま、品目タグとして「Googleリスティング広告」「SNS運用費」「チラシ印刷代」「展示会出展費」などを作成し、取引に付与します。
■ 経営へのメリット
税務署や銀行に提出する決算書はスッキリと美しい状態を保ちつつ、社内の経営会議では「今月の広告宣伝費のうち、SNS運用費の割合はいくらか」、「本当に費用対効果が見合っているのか」を品目タグのレポートから一瞬で深掘りすることができます。勘定科目の無限増殖を防ぎながら、経営者が知りたい経費の内訳をスムーズに把握できるようになります。
3. 【取引先タグ】売上依存度と「隠れた優良顧客」をあぶり出す
取引先タグで「どこに請求書を送るか」「どこに振り込むか」を管理する運用面だけでも便利ですが、経営者にとっては売上分析の強力な武器になります。
■ 便利な使い方
売上高に対して「取引先タグ」を漏れなく付与し、レポート機能で「取引先別の売上構成比」を月次や年次、現状や過去からの推移など随時チェックすることができます。
■ 経営へのメリット
「自社の売上の何割が上位3社に依存しているか」や、それらが過去からどの様に変化してきたのかといったリスク管理や分析がリアルタイムに行えます。また、売上金額はそこそこでも、利益率が高く、支払いサイトが早いなど、隠れた優良顧客を見つけ出し、営業リソースをどこに集中させるべきかなどデータに基づいて決定することができます。売掛金の回収漏れを防ぐといった実務的なメリットに加え、営業戦略の指針としても大いに役立ちます。
4. 【部門タグ】事業部・店舗ごとの「独立採算」をスピーディに確認
複数の店舗を展開している飲食店や、支店や事業部が複数ある企業にとって、「どこが一番稼いでいるのか」を正確に把握することは自社の収支を正確に把握するための生命線です。
■ 便利な使い方
「青山店」「新宿店」あるいは「EC事業部」「店舗事業部」といった部門タグを作成します。売上や直接的な経費はもちろん、本社の家賃やバックオフィスの人件費といった「共通経費」も、均等割や頭数割などあらかじめ決めた配賦(はいふ)ルールに基づいて各部門に割り振る設定を行います。
■ 経営へのメリット
従来であれば、経理担当者が月末の締日の翌日からデータを集約し、時間をかけて作っていた「部門別の損益計算書(P&L)」が、リアルタイムに自動生成されます。不採算店舗の早期発見や他店との比較、優秀な事業部への予算の再配分など、スピード感が命となる経営の判断において、これ以上ない強力なツールとなります。
5. 【メモタグ】「一時的なプロジェクト」のコストをサクッと集計する
決算書や毎月の定点観測には現れない、「突発的・一時的な出来事」にかかったコストを集計したい時に輝くのが「メモタグ」です。
■ 便利な使い方
例えば「オフィス移転」、「10周年記念イベント」、「採用活動2026」といったメモタグを作成します。引越し代、新しいデスクの購入費、当日のスタッフの弁当代など、勘定科目をまたぐ様々な支払いにこのメモタグを付けておきます。
■ 経営へのメリット
「結局、今回のオフィス移転には総額でいくらかかったのか?」など、特定のイベントにかかった経費を後から振り返る際、勘定科目を一つひとつ拾い集める必要がなくなります。メモタグで絞り込むだけで、プロジェクト全体の総費用が一目で分かりますので、同様のイベントを行う際の、予算立ての根拠として活用できます。他にも「祝い花」などタグづけをしておけば、どこにいくらの花を送ったのかなども簡単に集計をすることができます。
まとめ:タグの活用は、伴走する「パートナー選び」から
いかがでしたでしょうか。freeeのタグ機能を上手く使いこなせば、これまで「ただの税金計算のベース」だった会計データが、経営判断をするための、戦略的根拠へ生まれ変わります。また、部門別の収支など経理部門が時間を割いて集計していた資料も容易に用意することができます。
しかし、これらの機能を自社のビジネスや体制にあわせて最適な形で設計し、日々の業務フローに無理なく落とし込むには、クラウド会計の深い知識と、ビジネスの構造を理解する財務の視点が不可欠です。
私たち税理士法人ゼロベースは、freeeの「5つ星認定アドバイザー」として、これまで数多くの企業のバックオフィス改革を支援してきました。単にソフトの導入を代行するのではなく、経営者様が経営判断に「何を重視しているのか」「どう会社を成長させたいのか」「何が事業拡大のボトルネックなのか」をゼロベースがヒアリングし、そこから逆算して最適なタグの設計と運用ルールを構築します。
「今の税理士では、クラウド会計の便利な使い方を提案してくれない」、「導入したものの、使いこなせているか不安が残る」
など、もし少しでもそう感じていらっしゃるなら、ぜひ一度、税理士法人ゼロベースへご相談ください。経営者が経営判断に必要な情報をリアルタイムに把握でき、本業に集中できる体制を構築するお手伝いをさせていただきます。